ハイフ治療とは、特定の超音波を照射することで、皮膚表面にダメージを与えることなく、皮膚の内側から肌を引き締めることができる治療法です。
ハイフ治療は、以下の効果を期待できることからエイジングケア治療として高い人気を誇っています。
- しわやたるみ、ほうれい線の改善
- リフトアップ、小顔効果
- 肌のハリやツヤを高める効果
ハイフ治療は人気が高い施術法であることから、多くの美容クリニックやエステで取り扱われています。
しかし、いわゆるエステハイフと医療ハイフの違いが分からない、という方は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、「エステハイフと医療ハイフの違い」を詳しく解説します。
以下、エステハイフと医療ハイフの違いを簡単にまとめました。
比較項目 | 医療ハイフ | エステハイフ |
---|---|---|
出力 | 強い | 弱い |
効果の持続 | 約6ヶ月~1年 | 約1~2ヶ月 |
施術頻度 | 約3~6ヶ月 | 約2週間~1ヶ月 |
ダウンタイムの時間 | 1週間前後 | 1週間前後 |
施術料金 | 約3~15万円 | 1万円前後 |
アフターフォローの有無 | あり | ない場合が多い |
この記事ではそれぞれのハイフ治療の副作用や効果の違いなどについても解説しています。
「ハイフ治療を受けたいけど、エステかクリニックのどちらに行けば良いか分からない」という方はこの記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること |
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ハイフ(HIFU)治療とは
ハイフ(HIFU)治療とは、High Intensity Focused Ultrasound (高密度焦点照射式超音波治療)が正式名称で、肌を傷付けずに引き締めたり、肌質改善したりできる治療法です。
専用の機器で肌に超音波を当て、熱エネルギーを与えることでたるみやシワの改善などが期待できます。
また、ハイフはメスや針を使用しない施術であるため、ダウンタイムがほとんどなく、痛みも少ないことが特徴です。
そんなハイフには以下の2種類があります。
- 医療ハイフ:医療資格をもつ医師や看護師が行う施術
- エステハイフ:無資格の看護師やエステティシャンが行う施術
医療ハイフは威力の強い機器を使用するため、効果が高く持続期間も長い分、料金は高額になる傾向があります。
一方、エステハイフは出力エネルギーに上限があるため効果は緩やかですが、低価格で試しやすいというメリットがあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、施術方法を選択するようにしましょう。
エステハイフと医療ハイフの違い
エステハイフと医療ハイフの違いは下記の通りです。
比較項目 | 医療ハイフ | エステハイフ |
---|---|---|
出力 | 強い | 弱い |
効果の持続 | 約6ヶ月~1年 | 約1~2ヶ月 |
施術頻度 | 約3~6ヶ月 | 約2週間~1ヶ月 |
ダウンタイムの時間 | 1週間前後 | 1週間前後 |
施術料金 | 約3~15万円 | 1万円前後 |
アフターフォローの有無 | あり | ない場合が多い |
それぞれの項目について解説します。
使用する機種・出力
エステハイフと医療ハイフでは、出力可能なエネルギーの強さが異なります。
ハイフの機種には、照射方式や照射できる超音波の深さなどに様々な種類があります。
医療ハイフは出力制限がなく、施術者が医療資格保有者であるため、患者の要望や部位などにより多様な機種を使い分けることができます。
一方、エステハイフの場合は、医療資格のない施術者が担当しており、出力可能なエネルギーの上限も決まっています。
そのため、威力の強い機器で施術を受けたいなら、医療ハイフの方がおすすめです。
効果の持続・施術頻度
エステハイフと医療ハイフでは、効果の持続期間や施術の頻度が異なります。
個人差がありますが、一般的にエステハイフでは約1~2ヶ月、医療ハイフでは約半年~1年効果が持続します。
エステハイフは医療ハイフに比べて出力エネルギーが弱く、効果の持続期間が短いため、必然的に施術頻度も高くなります。
長期間ハイフの効果を継続させるには、エステハイフの場合2週間~1ヶ月の頻度で施術を受けなければなりません。
一方、医療ハイフは1回あたりの効果が高いため、3~6ヶ月毎の施術でも十分効果を継続できます。
そのため、施術頻度を少なくしたい場合は医療ハイフ、短いスパンで施術を受けられる場合はエステハイフがおすすめです。
ダウンタイムの長さ
一般的にエステハイフでも医療ハイフでも、ダウンタイムは1週間前後であると言われています。
そもそも、ハイフという施術自体に、以下のような副作用があるとされています。
- 赤みや腫れ、乾燥
- 火傷、水ぶくれ
- 神経損傷
施術直後の赤みや腫れなどは数日~1週間程度で収まり、長くても2週間程度で改善します。
なお、エステハイフよりも医療ハイフの方が出力エネルギーが強いため、人によっては刺激を感じやすくダウンタイムも長くなる場合があり、注意が必要です。
施術料金
エステハイフと医療ハイフでは1回あたりの施術料金が異なります。
エステハイフは数千円~1万円程度で顔の施術が受けられ、比較的リーズナブルであるといえます。
一方、医療ハイフは同じ顔の施術でも約3~15万円程度となっており、エステハイフよりも高額です。
ただ、どちらの場合も、使用する機種のレベルで料金を変えていることもあり、料金に幅があります。
またエステハイフよりも高い効果が期待できる医療ハイフは、1回あたりの料金も高くなっています。
エステハイフは安価ですが、施術頻度や効果を加味すると、結果として医療ハイフの方がお得なケースもあるため、価格設定についてはよく確認するようにしましょう。
アフターフォローの有無
エステハイフと医療ハイフの大きな差のひとつがアフターフォローの有無です。
ハイフ施術では人によって副作用が生じますが、エステハイフの場合はサロンに医療従事者が不在のことがほとんどで、仮にトラブルが起こっても対応してもらうことが難しいです。
一方、医療ハイフの場合、医師や看護師が常駐しているため、応急処置や薬の処方など適切な対応を受けることができます。
どちらの場合も、基本的にトラブルには細心の注意を払っていると考えられますが、万が一の場合を考えるなら医療ハイフの方が安心です。
ハイフ施術は医療機関で受けるのがおすすめ
ハイフ施術は医療機関で受けるのがおすすめです。
ハイフ施術は基本的に医療行為であり、医療資格や知識を持つ医師や看護師が施術を行う必要があります。
そのため、きちんとした知識や技術のある医療従事者が施術を行う医療機関では、出力が強くても安全性が高く効果も実感しやすいです。
もちろん、エステハイフが必ずしも悪いわけではなく、出力は弱いものの比較的安価で手軽に施術を受けられる点はメリットであると言えます。
ただし、ハイフは医療行為であるため、エステハイフを受ける場合は以下の点を十分に確認して施術を受けるようにしましょう。
- カウンセリングでリスクの説明があるか
- ホームページ上に症例実績や写真が複数あるか
- 口コミの数や評価が十分か
医療ハイフにおすすめのクリニック3選
医療ハイフにおすすめのクリニックを紹介します。
品川美容外科
出典:https://www.shinagawa.com/
品川美容外科は全国に38院あり、開院してから35年以上の実績があるクリニックです。
品川美容外科は、特にカウンセリングを重視しており、一人ひとりに最適な施術方法の提案を行っています。
また、身体への負担を最小限に抑える工夫や、施術後のアフターケア・診察をすべて無料で行っているため、万が一トラブルがあっても安心です。
なお、ハイフには、3D HIFU、第3世代タイタン、ソノクイーン、ダブロシリーズの4種類の機器を導入しており、施術部位や施術時間などによって最適な機器を選んで施術が可能です。
施術可能部位 |
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料金 (税込) | 19,800円~162,000円 |
主な施術エリア | 北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州 |
診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 不定休 |
公式サイト | 品川美容外科 公式サイト |
TCB東京中央美容外科
出典:https://aoki-tsuyoshi.com/
TCB東京中央美容外科は、全国展開しているグループで、美容外科や脱毛、メンズ美容など幅広く施術を行っています。
TCB東京中央美容外科は、確かな技術や経験、知識がある医師・看護師による施術を低価格で受けられるのが特徴です。
ハイフ治療においては、主にソノクイーンというリフトアップ用の機器を導入しています。
ソノクイーンは超音波をピンポイントに照射するため、身体への負担を最小限に抑えることが可能です。
また、シワやたるみ、ほうれい線といった加齢に伴う悩み解消のためのセレネハイフ、小じわにアプローチする目周りハイフの提供も行っています。
施術可能部位 |
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料金 (税込) | 24,800円~91,500円(1回あたり) |
主な施術エリア | 北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州 |
診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 不定休 |
公式サイト | TCB東京中央美容外科 公式サイト |
東京美容外科
出典:https://www.tkc110.jp
東京美容外科は、医療法人社団東美会理事長である麻生泰医師が統括院長を務めており、国内外のクリニックと提携を結んでいます。
美容外科医師として10年以上の経験や認定医師、東京美容外科で3年以上の経験など、実績のある医師のみが施術を担当しているため、安心感があります。
ハイフ治療では、ウルトラセルQプラス、YONIハイフlinear、ソノクイーンを導入しており、顔全体の引き締めやシワ改善はもちろん、デリケートな部位にも施術が可能です。
施術可能部位 |
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料金 (税込) | 33,000円~132,000円 |
主な施術エリア | 北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州 |
診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 不定休 |
公式サイト | 東京美容外科 公式サイト |
ハイフ施術についてよくある質問
ハイフ施術についてよくある質問を紹介します。
医療ハイフとエステハイフではどちらの効果が高い?
医療ハイフとエステハイフでは、医療ハイフの方が効果が高いとされています。
医療ハイフは出力エネルギーが高い機種を使用して肌の奥までしっかり届けるため、早い人は施術直後から効果を実感できます。
また、個人差はあるものの、施術後1週間程すれば他人からも分かる位に変化が出始めます。
ただ、医療ハイフは効果が高いものの、ダウンタイム期間にしっかり肌を休ませる必要がある点は覚えておきましょう。
医療ハイフにダウンタイムはある?
医療ハイフにダウンタイムはほとんどありませんが、個人差はあります。
また、副作用の可能性として、赤みや腫れ、むくみ、痛みなどがありますが、中には火傷や水ぶくれ、神経損傷といった重度の副作用が生じるケースもあります。
通常であれば数時間から数日で自然に収まることがほとんどですが、ハイフでは高エネルギーの照射を行うため、ごくまれに火傷や水ぶくれなどが発生する可能性があります。
施術後に少しでも違和感や異常を感じた場合は、すぐに医師に相談すれば適切な処置や薬の処方をしてもらえるため、跡や後遺症が残るようなことはありません。
エステハイフは違法?
エステハイフが行っているハイフ施術は合法であるものが多いです。
しかし、医療ハイフは医師のみが行うことのできる「医行為」に該当するため、医師以外が施術するエステサロンで医療ハイフが行われている場合は違法だとされています。
厚生労働省でもハイフについては厳格に規制がされており、知識や資格のない施術者による医療ハイフは取り締まりの対象となっています。
エステサロンでハイフを受ける場合、エステハイフは医療ハイフよりも威力が落ちるため、当該施術の出力や危険性が合法か否かの判断基準になると考えられます。
一般的なエステハイフであれば問題なく、あくまでエステサロンでの医療ハイフが違法にあたる点を覚えておきましょう。
【まとめ】ハイフ施術は医療機関で受けるのがおすすめ!
この記事では、エステハイフと医療ハイフの違いを解説しました。
ハイフとは、高密度の超音波を肌に当てて、引き締めや美肌効果を得られる美容施術のひとつです。
メスや針を用いないため、痛みやダウンタイムがほぼなく、効果も長い人だと1年程度持続します。
ただし、エステハイフは医療ハイフよりも効果が弱く持続性も短いため、ハイフ施術を受けるなら医師が常駐している医療機関で受けるのがおすすめです。
エステハイフを受ける際には、医療ハイフの施術は行われていないかを十分に確認してから施術を受けるようにしましょう。